玄米保冷庫(冷蔵庫、低温貯蔵庫)Q&A

Q1.お米を常温で保管すると、なぜ味が低下するのですか?

お米は、収穫後も私たち人間と同じように呼吸しています。その時おいしさの源であるデンプンを化学的に変化させ消費していますので、食味は徐々に低下して行きます。特に梅雨時から夏場になると、呼吸が活発になり、食味が著しく低下してしまいます。

『新米は収穫した年は冷蔵庫に入れなくても大丈夫』と言う人がいますが、それは間違いです。秋でも暑い日が多く、冬を迎えるまでに食味はかなり低下してしまいます。

また、貯蔵期間が長くなると、脂肪の酸化が進み古米化します。古米化したお米は、炊飯時に水分の進入を妨げるので、粘りのない固いごはんになってしまいます。

お米を常温で保管すると、食味の低下だけでなく、ムシカビが発生することもあります。

Q2.玄米保冷庫でお米を保管すると、どのようなメリットがあるのですか?

①お米のおいしさと、鮮度を長期間保ちます

玄米保冷庫で、お米に最適な温度(13℃前後)と湿度(60~70%)で保管すると、お米の呼吸作用や古米化を抑え、新米のおいしさと鮮度を長期間保ちます。

②お米を虫やカビから守ります

お米につきやすい虫は温度が20℃以上になると生育・繁殖が活発になります。また温度が上昇してお米の含水率が17%以上になるとカビが発生しやすくなります。玄米保冷庫でお米を適正な温度と湿度で保管すれば、虫やカビの繁殖を抑えます

③白米も、おいしさが長持ちし、虫やカビの被害もなくなります

せっかく玄米保冷庫で保管していた玄米も、一度にたくさん精米して台所で常温で保管すると、脂肪の酸化が早まり食味が短期間で落ちてしまいます。実験では、精米後約2週間過ぎた頃から脂肪の酸化が急速に進み古米化します。更に梅雨時などの高温多湿のシーズンには、コクゾウ虫などの害虫が繁殖したりカビが発生したりします。そこで、台所で保管するのは必要最小限にして残りを玄米保冷庫に入れておけば、白米もおいしさが長持ちし、害虫やカビの被害もなくなり、いつでもおいしいご飯が味わえます。

なお、近年、<白米専用の保冷米びつ>も販売されていますので、この機械をご利用される方法もあります。(弊社でも取扱っています)

Q3.玄米保冷庫の設置場所で注意することはありませんか?

  1.  玄米保冷庫は、家庭用の冷蔵庫に比べると音が大きく(メーカーによって格差はあります)、床にかなりの荷重がかかります。また滅多にないことですが結露した水が下に落ちて床を濡らす恐れもあります。(結露防止ヒーター付きの玄米保冷庫では殆ど発生しません。但し、ドアがしっかり閉まっていないと結露することがありますので注意して下さい。) 従って、原則として倉庫、ガレージ等の、居室以外の場所に設置して下さい。
  2. 床はコンクリート床が望ましいです。土間に設置する場合は、ブロック等をかませて土間より離し風通しが良くなるようにして下さい。
  3. 直射日光の当たるところや、高温になるところは避けて下さい。冷えが悪くなります。電気代も余計にかかります。
  4. 天井とはなるべく30cm以上離して下さい。両壁面及び背面との隙間はなるべく10cm以上確保して下さい。隙間がないと、排熱が悪くなり、冷却能力の低下や結露の原因になることがあります。
  5. 屋外への設置はお勧めできません。雨水によって漏電したり、故障やサビが発生する恐れがあります。どうしても屋内に設置できない場合は、最低限屋根があって雨が当たらないような場所に設置して下さい。

Q4.玄米保冷庫で貯蔵していた玄米を、取り出してすぐ精米しても大丈夫ですか?

外気温が玄米保冷庫の設定温度と同程度か低い時、やや高い時は問題ありませんが、夏期など外気温が玄米保冷庫の設定温度よりかなり高い時に、玄米保冷庫で低温貯蔵していた玄米取り出してしてすぐ精米すると、

  1. 精米機内が結露して米の流れが悪くなり、精米機が詰まりやすくなったり、時間がかかったりします特にコイン精米機で精米する場合は、規定程料金内で精米できなくなる事がありますので注意して下さい。
  2. ヌカ切れが悪くなり、味が低下する事があります。

従って、外気温が高い時に玄米保冷庫で低温貯蔵していた玄米を精米する場合は面倒でも玄米保冷庫から取り出してからしばらくおき、

⇒ 外気温になじんでから精米して下さい。(真夏の場合は一昼夜かかることもあります)

Q5.野菜を玄米と一緒に貯蔵しても問題ありませんか?

玄米と野菜では貯蔵に適している温度や湿度がそれぞれ違うため、玄米と野菜をそのまま一緒に貯蔵することは好ましくありません。野菜の水分が米に移ってしまい、米が品質低下する恐れがあります。

ビールや酒などを玄米と一緒に貯蔵する事は全く問題ありません。

どうしても野菜を玄米と一緒に貯蔵したい場合は、ビニール袋などに入れ密閉して貯蔵して下さい。但し、この方法は野菜の正しい貯蔵方法ではないので、長期間保存すると野菜が品質低下する恐れがあります。従って、あくまで一時的な貯蔵に限定して下さい。

玄米モードと野菜モードの切替スイッチがついている保冷庫で、玄米を貯蔵する場合は必ず玄米モードに、野菜を貯蔵する場合は必ず野菜モードにして下さい。なお、このタイプの玄米保冷庫においても、原則はどちらか一方のものを限定して貯蔵するものであり、玄米と野菜を一緒に貯蔵する場合は前記のような注意が必要です。

Q6.野菜や果物は、どのような温度や湿度で貯蔵したら良いのですか?

野菜や果物を貯蔵する場合は、種類によって適正な温度や湿度が違います。下記PDFファイルを参考にして下さい。

⇒ 生鮮食品貯蔵に適した温度と湿度(PDFファイル、資料提供ホシザキ電機

PDFファイルをご利用いただくには、プラグインが必要です。お持ちでない方は下記をクリックしてご入手ください。
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Q7.設定温度を適正値(13℃前後)より低くしても、お米に問題はありませんか?

お米と一緒にビールなどを入れ、それらを冷やすために設定温度を下げるのは、出来るだけ短い期間にして下さい。お米を長期間、適正温度より低い温度で貯蔵しますと、お米の水分が奪われ、味が低下したり、精米時に砕け易くなる原因にもなります。どうしても、長期間設定温度を下げたい場合は、お米をビニールの袋に入れて密閉して下さい。

なお、冬期は外気温が下がるので庫内温度も下がりますが、その場合は玄米保冷庫は稼働しませんので、お米の水分が奪われる事はなく、品質低下の心配もありません。

Q8.寒い時期に、表示温度が設定温度よりかなり低くなりますが大丈夫ですか?

玄米保冷庫には、特殊仕様の機械以外、設定温度を維持するためのヒーター機能はついていません。そのため、冬期など外気温が低くなると、断熱材で囲われていても、それに連動して庫内の温度も下がります。玄米保冷庫の表示温度は庫内温度を表示する機種が多いため、当然低い温度の表示となります。従ってこれは故障ではないので、 心配ありません。また、外気温に連動して庫内温度が下がっても、お米が品質低下することはありません。

Q9.冬期は電源を切っても良いですか?

玄米保冷庫の設定温度を13℃程度にしておくと、冬期は外気温の方が低くなるためコンプレッサーは稼働せず、電気代は殆どかかりません。但し、機種によっては定期的に庫内ファンを回すものもありますので、全く電気代がかからない訳ではありません。

従って、電気代を節約する目的で電源を切っても問題ありません。但し気温が15℃を超えるほど温かくなってきたら必ず電源を入れて下さい。電源を入れ忘れると、玄米の品質低下を招きますので注意して下さい。

Q10.玄米保冷庫を選ぶ基準は?

①家庭用の場合は、排水ホースの不要なドレンレスをお勧めします

玄米保冷庫は、どのメーカーの商品も近年までは排水処理が必要でした。しかし最近では一般家庭の冷蔵庫と同じように排水処理が不要なドレンレスタイプが発売されるようになり、大変便利になりました。パネル組立式や大型の場合はまだドレンレスは発売されていないので選択できませんが、家庭用の場合は出来るだけドレンレスをお勧めします。

②マイコン制御結露防止ヒーター付きをお勧めします

玄米保冷庫はかなり気密性が高く作られていますが、それでも前方(ドアの下側)は、湿度の高い梅雨時などに結露しやすくなり、保冷庫の下が水で濡れることがあります。そこで最近では、結露防止ヒーター付きが発売されるようになりました。但し、ヒーターに常時通電していると電気代が嵩むため、マイコン制御で必要なときだけ通電する省エネタイプをお勧めします。

③サビに強い内・外装のものをお勧めします

④盗難防止カギ付きをお勧めします

但し、万が一庫内に閉じ込められても、内側からカギを解除できる機能付きをお勧めします。

⑤できれば、国産の商品をお勧めします

国産の商品は品質にバラツキが少なく、部品供給体制もしっかりしており安心です。玄米保冷庫は長年使用する商品ですから、できるだけ国産のものをお勧めします。特に心臓部である冷却ユニットは是非とも国産のものを選んだほうが無難です。

⑥アフターサービス体制の整っている商品をお勧めします

玄米保冷庫は非常に故障の少ないものですが、どこのメーカーの玄米保冷庫でも絶対故障しないというものはありません。万が一故障したときに、迅速に修理できる体制が整っているメーカーの商品をお勧めします。

弊社がお勧めする【ホシザキ電機】及び【丸山製作所】の玄米保冷庫は、両社とも全国に数多くのサービス拠点を持っているため、大変安心です。

中島機械

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