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ヒメイワダレソウ植栽・管理方法


ヒメイワダレ草の植え付けと管理方法

 弊社はヒメイワダレソウ(ヒメイワダレ草)と関連資材(防草シートや植栽シート、シート固定材等)の販売を行っています。  ヒメイワダレソウの植え付け方法や管理方法(植え方・育て方・植栽方法)については、弊社の実験圃場で様々なテストを行ったり、お客様と一緒に植栽や管理を行うなどして、多くのノウハウを蓄積してまいりました。
 ヒメイワダレソウは非常に繁殖力が強く様々な場所の緑化に大変適した植物ですが、他の雑草を全て凌駕できるほど強い植物ではありません 。  ヒメイワダレソウよりも強い雑草もたくさんあります。 また植えた後は何の世話をしなくても勝手に繁茂し、長期間その状態を維持できるよう な都合の良い植物でもありません。  あまり過大な期待をして安易に植栽し管理を怠ると失敗する恐れがあります。 しかしポイントを押さえた管理をすれば、ヒメイワダレソウは永年にわたって雑草抑制と良好な景観を形成できる、すばらしい植物です。
 植栽にあたっては、ヒメイワダレソウの特徴を十分把握し、下記を参考にして実施して下さい。

 1.植え付け場所
  • ヒメイワダレソウは日当たりが良いところを好みます。 日陰ではあまり匍匐せず、もやしのように徒長して花の咲きも悪くなったり、殆んど成長しない場合もあるので、日当たりが悪い場所には植栽しない方が無難です。
  • 湿潤土壌には適しません。 排水良好な場所を選んで下さい。
  • 非常に硬い土壌は根が進入しにくいので、耕すなどして軟らかくしてください。 軟らかくせずに植えると、ヒメイワダレソウが殆んど成長せず、場合によっては枯れてしまうことがあるので注意してください。
  • 冬に土壌が凍結するような寒い地域では、土壌凍結の度合いによって冬を越せない場合がありますので、注意が必要です。
  • PHは4.5~9の範囲が望ましいです。 この範囲内にない場合は調整が必要です。
 2.植え付け時期
  • 植え付け時期は寒冷地では4月~9月が適期ですが、暖かい地域では2月から植えても、また晩秋に植えても問題ありません。 但し、早春や晩秋に植えた場合は、ヒメイワダレソウの成長が遅い事をご留意ください。寒冷地で早春や晩秋に植える場合は、根が付くまでに寒波に会って枯死する恐れがありますので、注意が必要です。  
  • 暖かくなってから植えた方が成長が早いので初期管理がしやすくなります。 但し、暑い時期に植える場合は水不足で枯れる恐れがあるため 注意が必要です
 3.植え付け方法

ヒメイワダレ草を地面に植え付ける方法として、大きく二つの方法があります。
 
 ① ポット苗を、直接、地面に植え付ける     

  • この方法は、ヒメイワダレソウが広がって行く際に匍匐茎(ほふくけい(ランナー))の節から出た根がしっかり土に入るので、この点では非常に有利なのですが、ヒメイワダレソウが全体を覆いつくすまでに、どうしても他の雑草が生えて来てその除草に手間取ります。 また覆い尽くした後でも他の雑草の発生を完全に抑えることは困難なので、その対策に手間がかかります。 但し、しっかり管理できれば理想的なヒメイワダレソウ植栽地を形成できます。

 ② 防草シートや植栽シートを張って、その上からポット苗を植え付ける

  • この方法は、ヒメイワダレソウが全体を被覆するまでの間、シートが雑草の発生を抑えることができ、またその後も雑草を抑制できるので、この点で管理が非常に楽になります。 しかし、匍匐茎(ほふくけい)の節から出た根が土に入りにくいので、親株が枯れてしまったりネズミやモグラなどの被害にあうと大きなダメージを受けてしまうのが欠点です。 なお、弊社ではヒメイワダレソウの匍匐茎から出た根は入りやすく、シートの下から雑草が出来てくるのを抑えるという相反する機能をバランス良く持たせた 【GCP植栽シート1と2】 を販売しています。 但し、非常に雑草が生えやすい場所や、従前地に雑草が生えていて、その処理に諸般の事情で除草剤を使用できない場合は、防草シートを選んだ方が無難です。 

  どちらの方法にするかは、様々な条件を考慮して選んで下さい。ここでは上記二つの方法について説明致します。


直接地面にポット苗を植える場合の植え付け方法
  • 植え付け場所に雑草が生えている場合は、除草剤で十分に除草して下さい。 除草が十分でないと後で苦労することになりますので念入りに行って下さい。 除草剤は通常は、葉から入って根まで枯らすタイプで、かつ残留性の少ないラウンドアップやサンフーロン等を使用して下さい。 雑草の種子が多い場合はゴーゴーサンかトレファノサイドなどの雑草抑制剤を散布して下さい。 除草剤によっては残留性があって、長期間植え付けが出来なくなるものがありますので、注意して下さい。
  • シートを使用しない場合のポット苗の必要数は、平坦地で1㎡あたりポット、傾斜地で1㎡当たりポットが標準です。早く被覆したい場合は数を増やして下さい。
  • 法面など傾斜地に植える場合は、ヒメイワダレソウは下の方によく伸び上の方には伸びにくい性質があるので、出来るだけ上の方に植え、また水平方向の間隔は狭めて下さい
  • 植え穴は、少し深めに掘り、ポット苗を浮いて来ないようにしっかり押し込んで下さい。特に法面は土が流れ株浮きしやすいので浅植えにならないように注意して下さい。
  • 通常の土壌では肥料は必要ありません。しかし赤土など地力が弱い土壌の場合や早く被覆させたい場合は緩効性の肥料少量施肥して下さい。その場合、肥料が直接根に当たると肥料焼けすることがあるので、下記のような方法で施肥して下さい。 
    • 植穴を深くまたは大きく掘り、肥料入りの培養土を、下または周囲に入れてから植える。
    • 植穴を深くまたは大きく掘り、肥料と土を混ぜたものを、下また周囲に入れてから植える。
    • 植え付け場所に肥料を散布し、耕耘機や鍬などで全体を耕してから植える。
  • 植え付けが終了したら、苗に十分散水して下さい。

防草シートや植栽シートを使用する場合の植え付け方法

  
1.除草と地盤の補修

  • 防草シートや植栽シートを使用して ヒメイワダレソウをうまく行うためには事前の除草だけでなく、シートを地盤と密着して張る必要があるため、凹凸の少ない、きれいな地盤づくりが大変重要です。
  • 除草の方法は地面に直接植える場合と同じです。枯草が大量にある場合は、シート張りの邪魔になり、またヒメイワダレソウが根を下ろすのにも障害になるので、刈払機等で刈取り、きれいに除去して下さい。
  • 植え付け地盤に凹凸があると、シートと地盤が密着できず、根を下ろしにくくなったり、ポット苗がシートの下に隠れてしまう恐れがあるので、除草したあとに出来るだけ平らに補修して下さい。

2.防草シートや植栽シートを張る

  • シートやシートピンの種類は植え付け場所の状況や管理方法を勘案し、下記を参考に選んで下さい。
       
    1. 従前地に雑草が多い場合は、除草剤で一旦枯らしても種や根を完全に根絶は困難なので、防草性に重点を置き、防性能の高いシートを使用した方が無難です。 また、植栽後できるだけ雑草対策作業を少なくしたい場合も 防性能の高いシートを使用した方が無難です。 但し、この場合は親株以外なかなか根が入りにくいので、親株が枯れてしまったりネズミやモグラなどの被害にあうと大きなダメージを受けてしまうのが欠点です。 下記の画像は弊社で販売している防草シートの画像とそれを利用して植栽した事例です。
      防草シートBB1515 防草シートBB2218 BB1515を使用した植付
       
    2. 従前地に雑草が殆んどない場合や、ヒメイワダレソウの根をしっかり地面に入れたい場合は匍匐系(ほふくけい(ランナーとも言います))の節から出た根が根がシートの下に入り易い弊社販売の【GCP植栽シート1】または【GCP植栽シート2】をお勧めします。但し、このシートを雑草が生えて来やすい場所で使用すると、後の雑草対策に要する労力が防草シートを使用した場合に比べると多くなる可能性が高いのでご留意下さい。 下記の画像はGCP植栽シート2の画像とそれを利用して植栽した事例です。
      GCP植栽シート2 GCP植栽シート2を使用した植付 GCP植栽シート2の根入状況
  • 防草シートや植栽シートをシートピンなどで押さえながら張ってゆきます。
  • ヒメイワダレソウを植栽する場合は、シートをできる限り地盤に密着させる必要があるので、50cm間隔程度で押さえて下さい。
  • 法面でシートを上下に重ね合わせる場合は、上部のシートを上にして重ねて下さい。 反対にするとヒメイワダレソウの匍匐茎が下側のシートの下に潜ってしまう恐れがあります。
  • 防草シートや植栽シートをシートピンなどで押さえながら張ってゆきます。
  • 弊社販売の防草シートや植栽シートこちらをご覧ください。

3.シートの上からポット苗を植える

  • シートを使用する場合のポット苗の必要数は、平坦地で1㎡あたりポット、傾斜地で1㎡あたりポットが標準です。 早く被覆したい場合や法面の傾斜がきつい場合は数を増やして下さい。
  • 法面など傾斜地に植える場合は、ヒメイワダレソウは下の方によく伸び上の方には伸びにくい性質があるので、出来るだけ上の方に植え、水平方向については、ヒメイワダレソウの匍匐茎が横に伸びようとしてもシートにからまりにくいので、直接地面に植える場合より間隔を狭めて下さい。また傾斜がきつくなるにしたがって間隔を狭めて下さい。
  • シートに先の鋭いハサミ等で 切れ目を入れるか、○か▽の穴を開け、移植こて等で植穴を掘ります。 シートに切れ目を入れた場合は必ずシートを内側に折り込んで下さい。シートの穴は最小限の大きさにして下さい。 シートの穴を大きくしすぎると、ヒメイワダレソウが広がるまでに穴の周囲から雑草が生えてくる確率が高くなります。 植穴の形はポット苗が浮いて来ないように出来るだけ垂直に掘り、また苗が沈んでしまわないような深さにして下さい。 そしてシートの切れ目が上に上がってこないようにしてポット苗でしっかり押さえて下さい。
  • 通常の土壌では肥料は必要ありません。しかし赤土など地力が弱い土壌の場合や早く被覆させたい場合は緩効性の肥料を植え穴に少量施肥して下さい。その場合、肥料が直接根に当たると肥料焼けすることがあるので、植穴に肥料を入れたあとに土を入れてから苗を植えるか、肥料を培土に混合しものを植穴に入れてから苗を植えて下さい。
  • 植え付けが終了したら、苗に十分散水して下さい。
 4.植え付け後の管理方法
  • 植え付け後、苗が活着するまでは1週間から2週間かかります。 この間、ヒメイワダレソウが枯れないよう十分気を付け、必要に応じて散水して下さい。 夏の暑い時期に植えた場合は、枯れやすいので朝晩たっぷり散水して下さい。
  • 活着してからでも、暑い日や乾燥した日が続く場合は、枯れる恐れがありますので時々散水してください。
  • 地力が低い土壌以外、施肥は不要です。
  • 植えてからしばらくすると、茎が周囲に伸び、節から根を下ろしながら広がって行きます。 シートの上から植えた場合は土に比べ根が下りるまで時間がかかりますので、茎を手で持ち上げないようにして下さい。
  • 苗の周囲やシートの切れ目などに雑草が生えて来たら、こまめに取り除いて下さい。放置しておくと雑草でヒメイワダレ草の日当たりが悪くなったりり、雑草に養分や水分を取られ、ヒメイワダレソウの成長が遅れます。
  • 日当たりのよい平坦地で、シートなしで1㎡あたり4ポット、シート使用で1㎡あたり2ポットの基準で植えた場合、3ヶ月程度で全体を覆いつくします。
  • 6月~9月にかけて、白い小さな花が咲きます。
  • 冬になると、葉を落とし、茎も茶褐色の枯れた状態になりますが、越冬後気温の上昇と共に新葉が発生します。
  • シートの上からヒメイワダレソウを植えた場合、冬の間に親株をネズミに喰われてしまうことがあります。 植栽後数年経過して匍匐茎(ほふくけい)から出た根がシートの下にたくさん入ってしまうと、親株が被害にあっても問題ないのですが、特に初年度に被害に遭うと 大きなダメージを受け植え直しが必要になることがありますので注意して下さい。 農地の法面はネズミが多いので特に注意が必要です。 ネズミ対策の方法についてはお問い合わせ下さい。
  • 越冬後、新葉が発生するまでの間に、植え付け場所に雑草が生えてきたら、早めに除草して下さい。ラウンドアップやサンフーロン等の葉から入って根まで枯らすタイプの除草剤を使用する場合は 、新葉が少しでも発生してしまうと、大きなダメージを受け、たとえ枯れなくても大きな著しく成長が阻害される場合がありますので、十分注意して下さい。
  • ヒメイワダレソウの新葉が発生した後に、植え付け場所に雑草が生えてきた場合も、基本的に刈り取るか抜き取ることをお勧めします。
  • ヒメイワダレソウに殆んど影響を与えず他の雑草を抑制する資材もあります。 この資材は芝桜にも有効です。 この資材を使用することにより、ヒメイワダレソウや芝桜の植栽地の雑草対策が、かなり楽になります。 雑草対策にお困りの方は、お問い合わせください。
  • 被覆後の踏圧には強く、適度に踏まれた場所は葉が細かく密度が高くなります。その際花はあまり咲きません。
  • 被覆後は草丈が少し高くなり始めたら芝刈り機や刈払機など刈りやすい方法で刈り込むと背が低くなり、また刈込が適度なストレスになって成長が旺盛になり密度が上がります(1年目は必要ありません)。 花が必要ない場合も同様にします。

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